漫画が好き過ぎて(°Д°)…その 120
二見サラ文庫私的衝撃作紹介 その③
つげ義春先生の二見サラ文庫は、おばけ煙突 四つの犯罪 懐かしいひと の三冊。
貸本時代の短編作品を収録したものは、四つの犯罪 と おばけ煙突。
一見エッセイ風の漫画を収録した、当時の近作を収録した 懐かしい人。。
二見文庫は、小学館文庫 紅い花 ねじ式 と被らない作品を配慮した貸本時代と、近作の収録。
貸本時代の作品集、四つの犯罪 は刊行当時流行りの探偵モノですが作者の温泉趣味を覗かせたり、後の紀行漫画への繋がりも感じ興味深いモノがありました。
おばけ煙突は、絵柄と内容にアンバランスを感じましたが…
その暗さ、リアルな表現法において、ある種劇画表現のエポックと語り継がれる作品ではありました。…そんなの深読み?……とも思いました。
あくまで後のつげ作品、貸本時代以降のクオリティーがあっての話。後付け的な評価かな?とも思ったモノです、、、
この作家の現在を知るに、お化け煙突 の評価は出来すぎな様にも感じましたが、確かに何かしらの意識の上に、貸本漫画時代にこれらの作品は書かれ存在したのです。
…が、当時から一部の読者や同業者は、つげ作品には何かを感じて注目していたのでした。。
やはり凄い作品であるのかも?知れません。
そして自分が一番衝撃を感じた、つげ作品の二見サラ文庫は 懐かしいひと
この時代のつげ作品は絵柄が以前とちょっと違います。全般白っぽい。一時、安部慎一先生も、こんな感じの絵柄の時期があったと記憶しています。
奥さんとの日常を中心に一見身辺雑記の私小説風の軽いタッチで描いているんですが、これが一筋縄では行かない表現の深みを感じてならんのです。 ……つづく
#TRIO中野 #古本買い取り #たくがいとりお