漫画が好き過ぎて('ー')/~~ …その 123
二見サラ文庫私的衝撃作品紹介その⑥
その昔、貸本漫画とゆうジャンルがあって、漫画出版カルチャーが過去にあったのを、この二見サラ文庫で初めて知ったと、思います。
🌠既に週刊誌でお馴染みの水木先生の漫画タイトル 悪魔くん 鬼太郎 河童の三平 には、貸本漫画時代の元ネタの漫画がアルとは、知らなかった ( ̄□ ̄;)!!
そして、この文庫版シリーズは、それら原本である、貸本漫画からの復刻版である事を知ります。
これは凄い事です。しかも低価格‼️
サラ文庫 河童の三平 全4巻
当時雑誌で見ていた水木先生のタッチと違い、絵が雑で荒い印象を受けました。……が、読み込んで行くにつれ、これは雑誌版より更に素朴で抒情的であり、味わい深いのでは?と見解を改めました。(筑摩書房、現代漫画水木しげる集 の、河童の三平 は後にリメイクした月刊少年雑誌 ぼくら のモノと後に知ります)
貸本版は、まず冒頭から主人公 三平の顔が全く違う事に違和感を感じます。
時間的、金銭的かなり厳しい制約の中、荒いタッチとなった作品と思いますが、書きなぐった感じがしない。これは水木先生の画力が根底にあるからでしょう。
そして、内容も読者を楽しませる事を忘れてはいません。
無軌道な物語展開か奇妙な味わいを見せ、読者を強く引っ張ります。
巻を重ねるにつれ、三平の顔はサンコミ版の三平に近くなります。
サンコミ版の三平では、前後の物語の流れから、完全に違和感を感じる冒険譚的なお話 七つの秘宝 がインサート。リメイク連載時に付け加えられた話であるのをこの時知ります。
貸本版 河童の三平は、水木先生が親戚❔の子供の寝付け話に、枕元で聞かせた自作のアドリブのストーリーが元になっているとの事。
…通して読むと寝物語的なそれを、何と感じられます。。
貸本時代の苦境の中で書かれたこの作品…自己流で開きなおった様な、しがらみから解放された様な自由奔放な感じさえ受ける。
これは内容には特に関与しない(売上結果しか眼中無し) 編集者方針の、貸本漫画ならではの味わいなのか……❔
☝️哀愁漂うラストは、貸本版の絵がしっくり来ます。
★後に元本は全8巻。水木しげる先生の貸本漫画は特に収集マニアが多く、古本市場では高額取引で一番熱いジャンルと知ります。
河童の三平原本の揃は、かなりの稀覯本だそうな…….。
同時 何れこれは、なんとか手に入れたいと密かに闘志を燃やした🔥のでアリマス。
……つづく。