漫画が好き過ぎて(‘ε ’)... その 138
そして、、このガロ増刊号で楠勝平先生の存在を知ります。
特集号での、他作家さん達の寄稿分を読むと、作者ご自身は持病の心臓病を抱え、かなりの病弱であるようです。
作品のテンポ良く切れがあって、味わい深いエンターテイメントな時代劇短編や、暗さ不安を根底に垣間見せるダークで心理的な現代劇等……。
それらは、けっして前衛的で難解な展開のモノでは無く、白土三平タッチの絵、読みやすい構成力でグイグイ読ませます!
代表作と言われる短編読み切り おせん 茎 これは見事な作品です‼️
この人は素直に上手いな~ …👍が、当時の自分中学生が読んだ、素直な感想でありました。
後に出た限定版作品集で、あのガロ増刊号以降のこの作家の作品や、既にお亡くりなった事などを知ります。
30歳代に持病の心臓病で亡くなるまで、命を燃やす様に書き続け、あの若さで心を揺さぶる凄い作品を描く、この早熟な才能には驚かされました‼️
晩年の作品は、死を根底に漂わせる傾向が更に濃くなり、いよいよ深く重たい独自な画風へと変貌していきます。
私的に、楠先生の最終到達点とも思える作品 「彩雪に舞う」…
この深い悲しみと優しさ美しさは、忍び寄る死の影を背負った作者にしか表現出来ないモノかも知れません😢 凛として死と向き合う作者の眼差し……何度読んでも泣けます。。
☆一見地味な印象を受ける作家ですが、もっと読み継がれ評価されべきと思います。
…つづく