続 漫画が好き過ぎて その👨232
貸本市場デビューその日は、結局何も買えず……帰りは、M書店さんの車に相乗りさせて頂き、浦和迄送って頂きました。
車の中で今日の入札漫画が、落札出来なかった件をブツブツとぼやいていると……
「本当に店に置きたい客寄せになると思える本は、皆利益なんか考えていないよ。」
「○○さんは、今日は沢山出品して売っているから、交換している気持ちで入札するから、勝てないです。」
……等、運転されながら、色々アドバイスを頂き現実の厳しさに目が覚めるのでアリマス。
聞けばM書店さんは、市場では殆んど買わない。出品するだけのスタンスだそうな……
不安定な市場供給に頼って営業するのでは無く、店は店頭買取りの自給自足で回すのが大原則。売上の飛躍より、大切なのは安定感だそうな……
M書店さんの立地は、JR浦和の駅近。女子高の通学路、住宅街の抜け道に位置し人が流れる場所でありました。
BOOK・OFF以前は新しめの本が安いって事だけでも、それなりのインパクトがあった様で、所謂 白っぽい本 に特化して一般の方が買い易く気軽に売り買い出来て見易く整理された店作りをしているM書店さんの店は、大繁盛していました。
古い本や人気の絶版漫画は、お客さんからの問い合わせも多いが、店は飽くまで一般客層を相手に徹しているとか………
たまに入るプレミア本は年一回位、纏めて市場に出品した方が、そこそこプレミア本迄、幅広く評価され、トータルの利益率も高いから、ひたすら一年間溜め込んでいるとか…………
冷静に市場を把握し、飽くまでも自分のスタンスで堅実運営をする、M書店さんが大変立派に思えました。お店の立ち上げは自分より三年前位。同じ事情で全連古書組合埼玉支部の入会待ちから貸本組合への加入です。
古本屋としては、まだ経験も浅くお若いのに、何だか達観している様な穏やかな方でした。以前はスーパーの店頭ワゴン販売で、雑貨を売る事から初め、古本販売にたどり着き出店に至ったとの事。
しかし、近代文学を中心に古本の知識は深く、かつては、古本マニアの文学青年であった事を何と無く匂わせるのでアリマス。
🌟絶版漫画は貯めて市場に纏めて出品している……の言葉に、是非私に売って下さい‼️が、出掛かりましたが…、自分とは真逆に思える、その堅実な経営ぶりのM書店さんに、チャライ新参物の自分は流石にそれは言えませんでした。
……つづく
過き過ぎる付録漫画セレクション その43.
怪奇貸本漫画や赤本で、漫画の文法から外れた様な、無意識でトンでも無く如何わしい漫画が今ブームでアリマスが……「付録漫画にもトンデモ本って、あるの?」ってのも最近は、良く聞かれる所でもアリマス。
付録漫画が付くような雑誌は基本、全国販売する規模。東京 大阪に構える出版社の言わば中央の雑誌でありますから、それ程奇抜で過激な内容の付録漫画は見当たりません。
☝️図らずも、トンデモ化してしまった付録本ならアリマス。