続 漫画が好き過ぎて その 🚓251
その頃市場は、新規で店舗展開する業者の加入により、漫画(コミック)の落札相場は、どんどん上がって来ていました。
大型店の支店出店話なんか、市場の度に毎回聞きましたし、業界は凄い勢いでありました。
当店では売り煩い劇画系漫画本も、確り相場感をキープして捌けましたから、市場は完全に売り手市場でアリマス。
大型店舗の出店となれば棚を埋めなくてはならんので、お祭り相場も頻繁に有りました。
思えば自分が古本屋を立ち上げた年代の数年間……あだち充 高橋留美子 大友克洋等……のメガヒット連載作家の登場に加え、TVアニメはヒット作を連打、出版業界をも巻き込むバブル景気に煽られ、凄まじい漫画ブームであったのです。
僅か五坪の古本屋と言えども、その恩恵はあり、ある程度の収入も確保出来ていたし、更に市場で不要な漫画本迄、利益が出せて綺麗に捌けていたのでした………
正にそれは、蜜月の様な日々でありました。
新古漫画の売り買いの好調さに加え、同人誌やアニメムックの新規商材も売上に貢献する様になると、もう無理やり市場で仕入れる絶版新書版漫画なんか、どーでも良くなっちゃいます。
連日店番で日々現実を直視していると、この仕事は流通業であり、少しでも多くのお客さんに来店頂き、お買い上げ頂く事で新しいニーズを探り寄せ、世間より速くそれを展開して行く事に 光アリ✴️✴️ です。
そしてお客さんを退屈させないエンターテイメントな店作りを常に意識するのが、大切と思えました。
アホな自分も、それに気が付いたのでした。
過去の高値や根拠の無い先読み感だけで収集する絶版漫画を店舗で扱う事は、リスクが高く、商材としての魅力は全く感じられなくなってきます。。
……つづく
好き過ぎる付録漫画セレクション その56.
漫画学校 こちらは、森永の宣伝小冊子。
多色刷りの頁も多数あり、紙質も良く豪華な印象を受けますが、漫画家は無名(当方知らない)です。
戦前はこの様なお菓子メーカーがタイアップした、漫画雑誌が多数あった様です。
当時、漫画が子供達に求められていた娯楽の一つであった証でしょう。