自店では扱っていませんでしたが、当時も活字離れは言われていましたが、新書版や文庫の新しいモノは市場ではかなり高額で競いあっていましたから大衆読み物もマダマダ需要が高かった様に見えました。
埼玉組合のベテラン業者さんの話で、オイルショック時期の好景気時代の話を良くされていましたが、バブル景気の残り香がまだあった古本業界は取扱いアイテムも増え、新刊の大量出版の好景気に後押しされる様に、古本の市場もかなり好調な取引出来高で推移していました。
その一昔前の近代文学 初版本収集での利殖目的が見える様なブームは既に終わってましたが、バブル直後の世間は、まだ趣味にお金を使える余裕があったのです。
趣味の古本需要は様々な情報化によりそのテリトリーを拡げ、全般需要は高かった様に見えました。
当時(今から30年以上前)の古書展目録を見ると、戦前漫画雑誌や付録単行本は、現在より遥かに高額であり当時の現役コレクターの熱を感じます。
古書漫画、サブカル物のトレンドは、時代と共に対象の年代が若くなるものです。………これは流れです。
古本とは言え、普遍的な相場感は無く価格帯は時代や復刻状況等に大きく左右されます。
そして、セコハンを主に扱う新古書店の拡がりで、特に古本に興味が無かった客層は新しい方向の古本需要を起こす事となります。
🌟そのキーワードは 懐かし‼️
……です。
古本サブカルチャージャンルが浮上して来て、市場でも華ある出品となり沸きます……
あの時代、雑誌で一番のトレンドは芸能雑誌。
年代は1960~70年代のGS、ビートルズを中心としたPOPS ROCK華やかりし頃のビジュアル音楽芸能雑誌~大衆誌の女優アイドル特写のグラビア掲載した風俗雑誌等。
写真集~映画パンフ、ポスター、チラシ等のビジュアルがダイレクトな映画生資料系も大人気でした………✨
それらはコレクターと言われ深く掘り下げ収集する方だけで無く、一般の方の需要もあり、売りやすい商品。
相場感がややこし過ぎる絶版漫画より、店舗商材としては時として、扱い易かった…….
プレミア物が売れるのは、新古書店では珍しく日の売上に貢献し、他店舗と差別化する意味でも、それは戦力であったのでした。
………つづく
☝️少年ブック 昭和37年 夏休み増刊号。
季節柄トレンドは怪談、ノンフィクションミステリー …….
ウェスタンは、TVドラマの影響で根強いブームな様です。


👇わちさんぺい先生 火星ちゃん は、増刊号でも変わらぬペーソスを振り撒き、箸休め みたいな役割の漫画でした………😌😌