二見サラ文庫私的衝撃作品紹介その④ つげ義春 懐かしいひと
この文庫に収録された短編は、インパクトを受けた作品ばかりです。
この時期のつげ作品が、自分には一番刺さる処でアリマス‼️
☝️夢の断片を、いきなり突き付けられたような画が印象的な短編 夢の散歩…。
つげ夫妻を思わせる、一見すると身辺雑記風のエッセイスタイルだが強い印象を残す…… 事件 懐かしいひと…。
👇そして自分の最もお気に入り作品… 退屈な部屋
妻に内緒で部屋を借りている で始まる物語。自宅近く、昔の女郎屋に偽名を使い部屋を借りて何をするでも無く… ひねもす主人公。
究極の退屈表現 & おならぷー そして近所のラジオから聞こえるラジオ体操…夏の日射し ひまわり …この空気感とリアリティー
奥さんにバレちゃって退屈な部屋は、ちょっと違う方向へ…
(絵手紙のインサートカットが印象的)
お母さん迄来てしまい。これは愈々違う方向へ…… (お母さんのセリフがリアル)
やれやれ( ´-ω-)y‐┛~と~ ……それだけのお話。
🌟二見文庫 懐かしい人 のエッセイ風短編漫画は今までの、つげ作品とは異なる全体を包む脱力感?と日常に潜む不安、現実逃避願望、蒸発願望を軽いタッチで綴る然り気無い物語展開の異色作。シュールな話しの展開にはならずリアルを匂わせ、抜群な構成力で読ませます。
全く気をてらう展開も無い、独自なユーモアも見せるエンターテイメント作品ですが、何気に刺さって来るのは以前のつげ作品には無い、日常の浸透感と言うべきか?…この時期の一連の作品は、奇妙に引っ掛かる何かを感じるんです、、、