TRIO(アイドルショップ) 経営と、古い漫画本収集のお話。

TRIO(アイドルショップ) 経営と、古い漫画本収集のお話。

続 漫画が好き過ぎて その🇦🇮294

BOOK・OFFや、非組合員の資本力がある会社の、大型古書店出店ラッシュは、地方街道沿いから始まり、駅前一等地へとドンドン中央へと進出して来きます。

以前からある程度の規模で大型支店を展開していた組合員の方はこれに対し、シビアな判断を下します。

勝ち目は無い……無駄に頑張るなら、次の展開へ行く方が正解………。 と余りにも潔い撤退には、逆に感心させられました。

BOOK・OFF以前に新古本の扱いに特化展開して店を拡げて行った方々は商売自体に思い入れがあるわけでは無いから、流石にビジネス目線がシビアです。アッパレ迅速な対応でアリマス‼️

そこで頑張ってどうなる❔❔……傷を深める前に、余力があるうちに撤退と潔く、積極的に閉店して行きます。

自分やK文庫さんの様な、マニアから好きが高じて業界に入った……所謂、潰しの効かない 業者が、この先行き感の無さに困り果てたのです。

当店は、極小規模でやっていたから経費の面では特に厳しさはマダ感じ無いレベルでやれていましたが、売上の軸となる漫画(コミック)が、動かなくなったし、同人誌やアニメムックも都内に専門特化した店が出来て、対比されると品揃えの段階で最早勝てない‼️

そして何より市場出品での漫画が、大暴落したのが痛かった………😫😫😫

以前はこのサイズ、あのセットなら一冊幾ら位……の相場感がありましたが、もう余程の売れ筋以外、単価相場で踏んで落札して頂ける事が無くなって来ます。どこの店でも在庫をもて余して来ているのです。。。

そうなると、市場出店に運んで頂いていた赤帽さんの経費にも成らないなんて事態にもなり、もう漫画なら何でも買います どうぞ……のスタンスは厳しく、市場出品の売上も無くなり、商売はどんどん萎縮して行きます。

              ……つづく


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☝️おもしろブック 昭和33年増刊号 (A5判型) なぜなぜ学習漫画


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学習漫画文庫シリーズがヒットした、集英社の宣伝を兼ねた様な増刊号。
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歴史 科学 語学 経済 保険 伝記…… 様々なテーマで書き下ろされた漫画は、時代を感じるノスタルジックに溢れ面白い‼️

(同じく集英社の姉妹漫画雑誌 日の丸も、この時期 A5判 学習漫画の増刊号を出していました)
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続 漫画が好き過ぎて その🇦🇬293

暫く好景気に沸いた古本屋(新古書店)でしたが、……徐々にその売上は陰りを見せて来ます。

メガチェーン店の、BOOK・OFFの快進撃に加え、異業種からの参入と思われる大規模展開の古本屋が埼玉県にもドカドカ出店攻勢をかけ、進出して来ます。

一般客層相手の、新古本(新しめのセコハン本中心)とした、新古書店スタイルが売りの、コンセプトが被る既存店は、規模でヤラれるのは必然。

品数と店内の綺麗さに、古本屋では一番掟破りな立ち読み自由を掲げ、分かりやすくシステム化した一般客層のニーズに応えるスタイルは、かなり考え抜かれています。

どう見ても小規模個人経営者が太刀打ち出来るとは思えません。。

大型店舗を経営する組合員の話によると、買取りの減少からジワジワと影響があり、来店客は減り~新しい本しか動かない様になって、売上が下降して行くそうです。

漫画古本の販売は、漫画喫茶の店舗乱立と大型化で過去の漫画ストックは、そこでほぼ読まれてしまうし、漫画本を買って読む習慣は、どんどん無くなって行く様で、単価が取れるセット漫画は動かなくなって来ます。。。

それは、市場の取引出来高を見ても一般書本の相場が激しく値崩れして行くのでも分かります。

   これは厳しい………‼️

自店があった大宮は、地価が高いから❔大型化の古書店はそれ程早い時期での出店はありませんでしたが、郊外型の大型新古書店は、モロにヤラれる事となります。

組合員の方々は、アダルトセルビデオやBOOK・OFFがやらないプレミア古書コーナー等の展開で、ファミリー向け大型チェーン店との差別化を計りますが………

それは一時の気休め程度にしかならず、閉店を余儀なくされて行くのでした。。。

             ………つづく


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☝️日の丸 昭和34年 新年増刊号

何故か⁉️この増刊号は、A5判の小型サイズ。厚冊……


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この時代、A5判の少年漫画雑誌は珍しい‼️

当時の日の丸も通刊号はB5サイズ。。

何故増刊号だけ、サイズを小さく変更したのかその意図は不明。。。

実験的な編集展開を試みる場であった増刊号で、やってみて結果を知りたかったと思われるのですが………⁉️


 
 

 

 

 

続 漫画が好き過ぎて その🇦🇫292

一等地の大宮徒歩圏内で、そんな都合の良い倉庫あるのか❔と思いましたがタイミング良く、すぐに見つかりました‼️

木造の、昭和な雰囲気がイッパイの二階建て集合住宅の一階。玄関真横の部屋で搬入にも最高‼️ 六畳 四畳半二間のトイレ付き 最高の条件でアリマス😍😍😍

家賃は二万五千円と激安‼️向かいの部屋は、大家さんの営むパーマ屋さん。 

数年先に、取り壊しが決まっているから部屋は汚しても構わない、倉庫でも大丈夫との事。

願ったり叶ったりの物件でアリマス‼️

これだけのスペースでも確保出来れば、在庫も置き場も気にせずに買えます。。

何か、ちょっと目先の変わったネタや気になるモノを集めてみたくなったのでした。

埼玉組合のK文庫さんは、手塚治虫マニアで、ビートルズ洗脳世代 映画の好みもスタンダード派だから、自分はその年代を外した昭和40年代辺りの漫画 芸能雑誌 キワモノを積極的に買っていました。

映画は当時人気が高かったパンフレットは止めて、ポスターやプレス、台本、スチール等……の生資料モノを中心に、チャライ商材をひたすら溜め込んでみようと思いました。

収まりの悪いそれらのアイテムは、当時それ程人気か無かった様に思えましたから………(しかし、映画のチラシは既に激烈深いコレクターズ市場がありましたから、これは迂闊に手が出せないジャンルでした。)

店舗での商売は(マンガ アニメ 同人誌等の古本専門店)。 自分本来の趣味 (渋い系古書漫画雑誌収集)から離れ、仕事として割り切れていたから、その扱いにも飽きを感じていたのかも……ちょっと目先を変えたかったし、倉庫確保で本来の収集癖がウズウズ…………😅😅

コレクターもイロイロなジャンルへ多様化していた様だし、今は何を欲しがっているのか……❔❔

インターネット情報が無かった時代、サブカルチャーのジャンルにおいては、今迄日の目を見なかった新商材を探す🔍のは、ひたすら店頭、即売会、目録の場数を踏んで、変わった売れ筋を探すしか無いのでした。

自分には真っ向から相場感に確り裏打ちされた、一級品の分かり易いモノを正面切って買い揃える、財力が無いのです。

違う目線で集めるしかない。せめて他業者と違う物を集めていれば、自己満足位は出来るのでは…… と考えていたのです。

              ……つづく


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🌟🌟おもしろブックの纏まりを入手してから月刊誌の魅力に目覚め、収集をスタートします。

先ずは、揃えるのに一番ハードルが高そうな、増刊号から真っ先に入手しようと思ったのでした。(そのコレクションの中から、幾つか増刊号をご紹介します。)

☝️ぼくら 昭和33年 お正月増刊号

月刊誌全盛期の増刊号だけあって、ボリュームがあります。
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武内 桑田 藤子 ……と豪華執筆陣💨💨💨


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そして、つげ義春

この時代にしてトリッキーでムーディーなミステリー作品。力量を感じます。

雑誌の他作品と対比して見ると、この時代での異色さに俄然目を引きます。


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新漫画党 トキワ荘メンバーによる合作漫画。

つのだ 森安 赤塚 石森 各先生……

続 漫画が好き過ぎて その🇦🇪291

ある程度 古本屋としてのキャリアを重ねて行くと、古物業者は全て仕入れが生命線であるのが分かって来ます。

いいモノが安くあれば、どんな僻地で店をやろうと、マニアは駆けつけて来ます。

良書であれば売る事に対しての、ハードルなんか無い。問題は仕入れです。

店舗運営する上で、商品に困るようではダメで常に潤沢にあるのが基本。

そして、それは良書を売る事だけでは無く、仕入れが効く本をいかに売るか❔の勝負です。

市場に仕入れを頼るのは危険‼️人気商品の売れ筋、珍しい本は、当然高価格だから、それで売上数字を頼るのでは、リスクが高過ぎます。

常に自給自足を心掛け運営して行かないと、利益に迄中々繋がりません。

原則市場仕入れは余程の自店向き、自分が拘ってコレクションしている物、又は確り利益が踏める物ダケとしたいです。

自分趣味の収集漫画も、ジャンルを拡げず、集めるテーマを明確に絞る事。とします。

現在の様にネットで共有出来る情報が無い時代は相場状況が掴めない、トレンドに左右される古物を扱うサブカル商品は、在庫を溜める事に対しても迷いが生じるモノ。

余裕があれば倉庫を借りて趣味とは別に今はダメでも、今後商材として気になる商品を何となくでも溜め込めて寝かせる場所が欲しかった……

堅実ではあるが、店の動向だけを気にして、目の周りの事にしか気が向かない……今のやり方では商売は萎縮する一方で、それもイカンと思えていました。

市場へ行く回数が増えるとイロイロな本や物を目にします。今は売れないだろうけど、在庫として持っていれば、後々何かのタイミングで売る場があるかも❔知れない……

本来、在庫を抱える事は古物商としては一番の力。必要不可欠な事ですから‼️

ブツを持っていないのでは、ここ一番のチャンスを逃しかねない。。質の良い在庫は力まかせ(金)にやれば直ぐに集まるモノ……でも無いのです。

そんな事を思い、近所の不動産屋を回って店舗から自転車で行き来出来る近場で適当な安い家賃で倉庫が無いかを、聞きに回ってみました。。

              ……つづく

 

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少年ブック 昭和39年(1964) 長篇まんがと読物特集 お正月増刊号
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綴じ込み付録は、手品カードと、漫画年賀状。


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川崎のぼる先生の、読み切り長篇、戦記漫画が巻頭を飾ります。
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トレンドは、戦記 ミリタリー 一色となりました。

そんな中…… 杉浦茂先生の登場でアリマス‼️
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☝️季節外れの読み切り怪奇ギャグマンガ『怪奇屋敷』‼️

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杉浦茂先生 漫画雑誌の登場は久々かも知れません。

他掲載作品とは完全に浮いてます😲が、相変わらずテンション高く、笑かしてくれます。

    素晴らしい🎉🎉
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続 漫画が好き過ぎて その🇦🇩290

埼玉組合では絶版漫画以外の、店頭人気商品であった古い芸能雑誌や映画資料にも滅法強かった、K文庫さんでしたが、貸本組合から入った自分を含め数名の同業者の入会で、それは更に熱い争奪戦となっていました。

しかし、K文庫さんは一向に引きません。そして………

これはもう、勝てないと諦めます。

サブカルジャンルの中でも、何とか少しでも先方の興味対象から外したネタを狙うしか無いのでした。被るネタでは、もう戦う気力は萎えました。

K文庫さんとは市場意外でも、良くお話させて頂いていたから、年齢の開きからの好みのジャンルや興味対象の違いも分かります。

お店に出して高くても買う、強い収集家の太いお客さんでもいるのか…❔と聞いてみると、そうでも無いらしく、ひたすら自分の趣味として溜め込み持っている……との事。スん ゲー‼️

当時Kさんは独身でありました。店は最寄り駅から徒歩圏内、数分の悪くない場所でしたからお客さんも中々入っていたし、売れていたのでしょう………

それはある意味余裕に見えました。 

タバコはバカバカ吸うけど、ギャンブルや食、酒の道楽も無く、パートさんを一人雇う位で暮らしは至って質素。

マイペースで気楽そうで、思い入れあるジャンルの好きなモノを容は赦無く買いまくる、Kさんの生活は大変羨ましく思えました。

街の古本屋稼業など、見方に依っては世間からドロップアウトした様なモノ…….と開き直り、気楽にやればいいんですが、ある程度店をやっていると自分がやっている商売の立ち位置や限界が見えて来るモノ……

日々不安だらけとなり、何だか追いたてられている様に感じる。売上に常に一喜一憂😰……悪い時には気分は激しく落ち込むし、不甲斐ない自分に、自分でブツブツ愚痴っている日々が、嫌になります……

細かい事など気にせず在庫も気にせず、もっとおおらかな気持ちで市場落札に挑むべきとも思うのですが、ぐるっと見渡せば目が届く程度の狭い自店……市場で買った商品で利益が無いモノだけ売れた時の泣けちゃう状況を考えただけでもゾッとする。😣😣耐えきらん。。。

流行り廃りの速い商材だけに、在庫するのが怖いのです。。

思えば……ちっちぇヤツでした。

               ……つづく


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☝️少年ブック 長篇漫画と読物特集 昭和38年 夏休み増刊号 昭和38年(1963)


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巻頭は、川崎のぼる先生の長篇ウェスタン漫画。

そして、石森章太郎先生のコメディ漫画。


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益子かつみ先生の、実験的なアメコミ風漫画。


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戦争ノンフィクション 読物
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手塚先生は巻頭カラーグラビアのイラストで登場‼️

表紙から夏休みレジャー感イッパイ……それは生活環境が豊かになったって事なのか❔❔

 

続 漫画が好き過ぎて その🇦🇨289

自店では扱っていませんでしたが、当時も活字離れは言われていましたが、新書版や文庫の新しいモノは市場ではかなり高額で競いあっていましたから大衆読み物もマダマダ需要が高かった様に見えました。

埼玉組合のベテラン業者さんの話で、オイルショック時期の好景気時代の話を良くされていましたが、バブル景気の残り香がまだあった古本業界は取扱いアイテムも増え、新刊の大量出版の好景気に後押しされる様に、古本の市場もかなり好調な取引出来高で推移していました。

その一昔前の近代文学 初版本収集での利殖目的が見える様なブームは既に終わってましたが、バブル直後の世間は、まだ趣味にお金を使える余裕があったのです。

趣味の古本需要は様々な情報化によりそのテリトリーを拡げ、全般需要は高かった様に見えました。

当時(今から30年以上前)の古書展目録を見ると、戦前漫画雑誌や付録単行本は、現在より遥かに高額であり当時の現役コレクターの熱を感じます。

古書漫画、サブカル物のトレンドは、時代と共に対象の年代が若くなるものです。………これは流れです。

古本とは言え、普遍的な相場感は無く価格帯は時代や復刻状況等に大きく左右されます。

そして、セコハンを主に扱う新古書店の拡がりで、特に古本に興味が無かった客層は新しい方向の古本需要を起こす事となります。

🌟そのキーワードは 懐かし‼️

……です。

古本サブカルチャージャンルが浮上して来て、市場でも華ある出品となり沸きます……

あの時代、雑誌で一番のトレンドは芸能雑誌

年代は1960~70年代のGS、ビートルズを中心としたPOPS ROCK華やかりし頃のビジュアル音楽芸能雑誌~大衆誌の女優アイドル特写のグラビア掲載した風俗雑誌等。

写真集~映画パンフ、ポスター、チラシ等のビジュアルがダイレクトな映画生資料系も大人気でした………✨

それらはコレクターと言われ深く掘り下げ収集する方だけで無く、一般の方の需要もあり、売りやすい商品。

相場感がややこし過ぎる絶版漫画より、店舗商材としては時として、扱い易かった…….

プレミア物が売れるのは、新古書店では珍しく日の売上に貢献し、他店舗と差別化する意味でも、それは戦力であったのでした。

              ………つづく

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☝️少年ブック 昭和37年 夏休み増刊号。
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季節柄トレンドは怪談、ノンフィクションミステリー …….

ウェスタンは、TVドラマの影響で根強いブームな様です。

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👇わちさんぺい先生 火星ちゃん は、増刊号でも変わらぬペーソスを振り撒き、箸休め みたいな役割の漫画でした………😌😌
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続 漫画が好き過ぎて その🎌288

埼玉古書組は、街の古本屋を営む方だけで無く、代々の古書店二代目~三代目の、古典籍迄扱うご主人 無店舗で古書目録販売や催事に特化して営業されている方、神田の市場含み同業者の市場に出品のみで生計を立てている方……と、その営業形態は様々でした。

埼玉組合は全古書連の規定で、他業種と副業の加入は成らず、本業の方のみでした。

反面、貸本市場(東読)は、組合加入の規定は緩かったので副業の加入も許されており、明らかに趣味半分と言った組合加入者もいました。 

それもあり、場は何となく和気あいあいな雰囲気がありましたが、埼玉市場では、ちょっと違う真剣さがありました。

当時 事業部長であった Iさんが、「市場は戦場だ❗」のスローガンを揚げ、市場運営を仕切っていたのを思い出します。。

インターネット通販の普及など無かった当時は、何と言っても店売りが主力でありました。

乱立した新古書店は、従来の古書店のイメージを変え一般大衆のニーズに寄せた品揃えでしたから、その状況下で商品の個性化となれば、絶版漫画や懐かし芸能雑誌、風俗雑誌、写真集、映画音楽書籍、鉄道関連等……の分かりやすいサブカルチャージャンルへと商材へ目が向くのは必然でありました。

埼玉組合では、以前はサブカルチャージャンルは、K文庫さんの独壇場でありましたが、自分他……貸本組合からの新規加入者数名の小規模古本屋を営むメンバーは、その辺りのジャンルを特化して、小規模ながらも生き残るすべを模索するタイプでしたから、サブカルジャンルでも埼玉組合では……

火花を散らすバチバチ💥💥の戦いと成るのでありました………😅😅😅        

                 …つづく


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☝️少年ブック昭和37年 

探偵 冒険 お正月増刊号。


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トレンドは、ウエスタン 探偵 ミリタリー アドベンチャー 
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🌟 子供達の探偵ブームは、海外TV連続ドラマ FBI …….等の影響があった様です。