TRIO(アイドルショップ) 経営と、古い漫画本収集のお話。

TRIO(アイドルショップ) 経営と、古い漫画本収集のお話。

続 漫画が好き過ぎて その🇦🇩290

埼玉組合では絶版漫画以外の、店頭人気商品であった古い芸能雑誌や映画資料にも滅法強かった、K文庫さんでしたが、貸本組合から入った自分を含め数名の同業者の入会で、それは更に熱い争奪戦となっていました。

しかし、K文庫さんは一向に引きません。そして………

これはもう、勝てないと諦めます。

サブカルジャンルの中でも、何とか少しでも先方の興味対象から外したネタを狙うしか無いのでした。被るネタでは、もう戦う気力は萎えました。

K文庫さんとは市場意外でも、良くお話させて頂いていたから、年齢の開きからの好みのジャンルや興味対象の違いも分かります。

お店に出して高くても買う、強い収集家の太いお客さんでもいるのか…❔と聞いてみると、そうでも無いらしく、ひたすら自分の趣味として溜め込み持っている……との事。スん ゲー‼️

当時Kさんは独身でありました。店は最寄り駅から徒歩圏内、数分の悪くない場所でしたからお客さんも中々入っていたし、売れていたのでしょう………

それはある意味余裕に見えました。 

タバコはバカバカ吸うけど、ギャンブルや食、酒の道楽も無く、パートさんを一人雇う位で暮らしは至って質素。

マイペースで気楽そうで、思い入れあるジャンルの好きなモノを容は赦無く買いまくる、Kさんの生活は大変羨ましく思えました。

街の古本屋稼業など、見方に依っては世間からドロップアウトした様なモノ…….と開き直り、気楽にやればいいんですが、ある程度店をやっていると自分がやっている商売の立ち位置や限界が見えて来るモノ……

日々不安だらけとなり、何だか追いたてられている様に感じる。売上に常に一喜一憂😰……悪い時には気分は激しく落ち込むし、不甲斐ない自分に、自分でブツブツ愚痴っている日々が、嫌になります……

細かい事など気にせず在庫も気にせず、もっとおおらかな気持ちで市場落札に挑むべきとも思うのですが、ぐるっと見渡せば目が届く程度の狭い自店……市場で買った商品で利益が無いモノだけ売れた時の泣けちゃう状況を考えただけでもゾッとする。😣😣耐えきらん。。。

流行り廃りの速い商材だけに、在庫するのが怖いのです。。

思えば……ちっちぇヤツでした。

               ……つづく


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☝️少年ブック 長篇漫画と読物特集 昭和38年 夏休み増刊号 昭和38年(1963)


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巻頭は、川崎のぼる先生の長篇ウェスタン漫画。

そして、石森章太郎先生のコメディ漫画。


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益子かつみ先生の、実験的なアメコミ風漫画。


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戦争ノンフィクション 読物
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手塚先生は巻頭カラーグラビアのイラストで登場‼️

表紙から夏休みレジャー感イッパイ……それは生活環境が豊かになったって事なのか❔❔